鍵屋さん、あの時はお世話になりました!

仕事場の個人ロッカーのカギを紛失した時のお話になります。

あれば忘れもしない、年末の最終出勤日でした。
当時、営業職に就いていた私は部の目標の達成に向けて朝からその日1日のアポイントを成功させることで頭がいっぱいになっていました。
普段どおり出勤をして貴重品などをロッカーに入れてカギはパンツのポケットに入れて持ち歩いており、その日もいつも通りにしたつもりでいました。

1日の業務を終え、明日からは休暇だから帰ったら帰省の準備をしよう、などと考えながらロッカーに向かい、鍵がないことに気づいたのです。
まさかと思い、反対のパンツのポケット、ジャケット、にも手に触れるものはなくデスク周りを探しても見当たりません。
いつもなら昼時にランチでロッカーを開けるのですがその日はデスクで済ませるつもりで買ってきていたのでその時まで気づかなかったのです。

少ない行動範囲を2度、3度と見回ってもどこにも見当たりません。
不審な動きに気付いた上司に事情を説明し、スペアキーをお借りしたいとお願いしたところ、わからないとのこと。
一瞬、上司に頭を下げて帰りの電車代を借りて帰ろうかと思いましたが自宅の鍵も何もかもがロッカーの中でおいては帰れないと気づき目の前が真っ暗になりました。

しばらく一緒に鍵を探してくれていた上司が鍵屋さんを呼ぶしかない!といい、すぐにネットで調べました。
12月30日の22時に空いている鍵屋さんはなかなか見つからずやっと電話がつながり事情を説明、今すぐ来てほしいとお願いすると1時間かかるとのことです。
その頃には終電に乗れればいいと諦め、二つ返事でお願いしました。

1時間後、駆け付けてくれた鍵屋さんは5分もかからずにロッカーを開けてくれました。
そんな簡単に開くの?とも思いましたがありがとうございます!という気持ちでいっぱいになり、自分の荷物を手にした時にはこれで帰れると思うと涙が出ました。

年末ということ、またお願いした時間帯などにより追加料金が発生し費用は通常時の倍の金額で鍵屋さんはとてもすまなそうに金額をご提示くださいました。
費用に驚くも自分のミスなので仕方ないと腹を括りお支払いをしようとしたところ、残念ながら持ち合わせがなくその場は上司に一部をお借りしお支払いするという・・・情けないエピソードもありましたが、その日はどうにか帰宅することができました。

もう2度と個人ロッカーのカギはなくさないと誓った出来事でした。

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