鍵穴についての知識の乏しさが招いた手痛い出費

私が引き起こしてしまった鍵のトラブルは、玄関の鍵です。新しい家に引っ越して10年近くたった頃、鍵穴に鍵を差し込んでもスムーズに回らないことが増えてきました。
その日も、出かける際に玄関の鍵を閉めようと思いましたが、固くてなかなか鍵が回りません。
困った私は「金属の滑りが悪い時には、潤滑剤を使うといい」という中途半端な知識をもとに、テレビのコマーシャルなどでも有名な潤滑剤を鍵穴に噴射してみたところ、途端に鍵の回りが良くなりました。「もっと早くこうしていればよかった」とうれしくなった私は、そのまま買い物に出かけました。
そして帰宅後、鍵を回そうとしましたが、再び回りにくくなっています。
どうしてだろうと思い、インターネットで調べてみた私は、「鍵穴に潤滑剤を使うのは、絶対にダメ!」という記事を見つけます。自転車のチェーンや金属のさび落としには大活躍の潤滑剤ですが、鍵穴に使ってしまうと、中で油とホコリが混ざって粘度が高くなり、余計鍵が回りにくくなってしまうのだそうです。
焦った私は改善策を検索しましたが、一度潤滑剤を使ってしまった場合、鍵を分解、洗浄しなければならず、素人の手には負えないということが分かりました。
それでも一度は「自分で分解してみようか」とも思いましたが、相手は玄関の鍵。取り返しのつかないことになってしまえば、家の防犯問題にも関わります。
「ここはプロの手に頼るしかない」と諦めた私は、すぐに来てくれる鍵の修理業者に連絡することにしました。
家で待つこと30分。修理業者はすぐに来てくれ、慣れた手つきで鍵穴を分解し、洗浄してくれます。
作業をしながら話を聞くと、鍵穴が固くなって潤滑剤を使い、かえって状況を悪化させてしまう人は結構多いとのことでした。
かかった費用は6000円。痛い勉強代でしたが、安心して玄関の鍵を使えるようになり、ホッと胸をなでおろすことができた出来事でした。

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